father

  • 2019.05.06 Monday
  • 21:51

県営野球場の外野がまだ芝生だったあの頃、
父が連れて行ってくれた年に一度のプロ野球。
外野にボールが飛んで来たのは一度だけで、
あと覚えているのは親父の白Tシャツの後ろ姿。
暑い夏の日だった。

ひんやりとした五月雨は、
季節外れの記憶を呼び戻しては、
ただそれをポツリと脇に置き去りにして、
歌うような風と一緒に、
あっという間に緑の影に隠れ去る。
だからどうしたの、
と問う間も無く。

曲がまた出来たけれど、
そんな模様が心に現れては消え去って。
父の誕生日は、
そうか5月だったよ。

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