fin d
- 2017.08.21 Monday
- 13:37
どこまでも続く北陸の稲穗は、
遥か彼方に
つきあげられた拳のような入道雲を背負いつつ、
ようやくもたらされた実りを喜々とした重みで満たしながら、
晩夏の暑い空気に揺らいでいる。
そのうちに雲の隙間はだんだん薄れて、
湿ったガーゼのように空に張り付くのだらう。
またひとつ音の波が、
あの川面をゆらりと通り過ぎていった。
それがどんなシェイプで、
どんな香りを放ったとしても、
咲いてしまった花は、
更にひたすらにどこまでも陽のありかを求め続けるに違いない。
ああ、
表現とはあまりに深く、
あまりに儚い、
瞬きのごとき実存、あるいは幻か。
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「晩夏の熱い空気」夏は冷たい・涼やかなものを求めます。
人は何かを求めながら生きてます。
ナスノさんが求めている音楽・夢が実現しますように。
私は個性的という言葉があまり好きではない。
十人十色という言葉が好きですね。
「みかんにはみかんの味と香りがある
リンゴにはリンゴの味と香りがある」
ナスノさんにしかない味と香りがある
ナスノさんならではの良さ・すばらしさがある。