pin k

  • 2018.08.24 Friday
  • 18:53

足早に流れ去る、
ねずみ色の雲の遥か上のほう、
これぞ台風一過とも言うべき、
鮮やかなあかね色の空が美しく広がっている。

あの空の向こうに、
「いったい何が待っているの?」
それを聞いた母は驚きながら、
「おめは詩人のようだな?」

東北の夏は早くて、
足早に過ぎ去る、
ちょうど今日の雲のように、
もうずうっと昔、
私達は呆然と、
その訪れを木々の隙間から見上げていたものだ。

母は老いて、
私もそろそろ自分の生き様を記さなければならない年になり、
ただ積み重ねた確かな何かが、
フワリと過ぎった赤トンボの背に重なった瞬間に、
なんだか私はゆっくりと
優しい気持ちに満たされたのである。

そんな夕方、かな?


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