night

  • 2014.05.30 Friday
  • 06:21

湿った夜の風が冷ややかに笑い
日陰のサツキもようやく花開いて
人知れぬ教会の鐘が鳴る時
不完全さの方程式は証明されて
憂鬱な夏を想像しながら
二酸化炭素を吐き出す私に
朝が漸く寝返りをうちます。

新しい力と意図が働いて
脳の筋肉が拡大すると
全方位に微細な信号が放射され
ふと気付くと
響く換気扇のノイズは
まったくもって不定の高速サンバを奏でています。

なんだか微妙な一日の始まりに
白湯で乾杯です。

giger

  • 2014.05.22 Thursday
  • 20:51

とてつもない積乱雲の後に
夕刻に見つけた最初の光は火星でした。

それからふと浮かんだのはH.R.ギーガーのバイオメカニカル世界です。

あの霞がかった深みのあるモノトーン、
恐怖の中の荘厳な輝きとエロティシズムと繊細さを包有した
究極の機械生物デザイン。。

自分の音楽的アウトプットを客観視する時、
彼の表現に感じる深いシンパシィを否定するのは
とても困難なことです。

あれほどの高みにある芸術には
見る者を一瞬で凍りつかせる強力な力がありますが、
恐らくは揺るぎのない
ある確信に裏付けされた
気の遠くなるような地道な一筆一筆を積み重ねる以外に
そこに辿り着くのは不可能だと思われるのです。

それは永遠性というものが
そんな毎日の仕事のミニマルな繰り返しの中にも
息づいている証しとなるに違いありません。

そして私は
遠い彼方で、あの赤い星で
彼にそれを続けていて欲しいと願うのです。

 

expansion

  • 2014.05.21 Wednesday
  • 09:56

まったく大事なライヴの日に限って天気が悪いというのは、
一体どういうわけでしょう。
単純に運の悪い男か、これが雨男の面目躍如ということなのでしょうね。

それはともかく、
やりたいことを続けましょう。
継続という力はあらゆる物事において血となり肉となることを実感する今日この頃です。

本日
variations on a inside @ 高円寺ShowBoat
19:30〜 展開します。

bird

  • 2014.05.07 Wednesday
  • 12:34

一羽のblue birdが飛び去りました。
その鳥はとても鮮やかに私の回りの景色を染めて、
私にたくさんの勇気をくれました。

そして私は知ったのです。
大きな事をなさなずとも、
尊敬に値するエネルギーが発露することを。
静かに佇んでいるだけで、
間にある見えない粒子や何かが、
いろいろな関係を美しい響きに変えていくことが
きっとあるのでしょう。

今日は高円寺で演奏しますが
たとえ直接でなくとも
そういったことを捧げたいです。

私のそれがあたたかく微笑む何かであることをうっすら望んでいます。
 

selected entries

categories

archives

recent comment

profile

search this site.

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< May 2014 >>

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM