flowers

  • 2017.10.28 Saturday
  • 12:12

 

自分の「花」をずっと前から探してきた。

それは時に現れるある感情によってほとんどの色や形が支配されている。

 

むかし住んでいた東北の田舎町の私が育った辺りは、

鬱蒼とした森、木立を流れる小川や田畑を見下ろすなだらかな丘などが広がって、

あるいは近くの専売公社の工場のタバコの葉の匂いや、

風に揺れる名も知らない大木の並木や、

木造とレンガで建てられた古い診療所、

牛乳の配膳小屋などが立ち並んでいるのどかな空気に年中囲まれた場所であった。

 

そんなただの景色が、

突然記憶の淵に呼び戻された時、

私はその眼球の奥に潜む、

ささやかな音の響きの色合いを時々に綴ってきた。

自分の秘密として生まれた柔らかでほのかに憂鬱な感じのする香りを放つその「花」を、

多くの人々と共有したい欲求が何故か私を覆っているのだ。

 

このノスタルジアは誰でもが心の奥底に垣間見える感情に違いない。

こんな時代に、

私(あるいは私たち)はそれをただ確かめたくて仕方がないのだ。

 

11/4(土)

teneleven Basic @ 公園通りクラシックス

にて執り行います。

この「響きの花」をあなたと共に。

 

 

 

 

 

 

dramatic rain

  • 2017.10.23 Monday
  • 00:52

 

街灯がいつもより光って見える。

降りしきる雨があまりにも激しいから。

嵐は私の体を突き抜けて、

まるで心だけ取り出してしまいそうだ。

 

この機に乗じて、

何もかも綺麗さっぱりと雨に流してしまいたい、

そんな刹那がふっとよぎる。

 

こんな自然の趣は、

きっと何かの転機のサインに違いない、

そう、新しい自分の始まりの。

 

明日の響きは

もうここに在る。

 

 

 

planet

  • 2017.10.12 Thursday
  • 11:02

 

物理学、その量子力学がとんでもなく素晴らしい、らしい。

何しろ物事の有り様はパラレルに幾層にも分かれており、

ある世界を現実として選択できるのは、

それを作り出している当人の思い一つ次第だというのだから驚きである。

 

だとして

一足飛びの楽で溢れるほどの裕福さの選択ではなく、

一歩づつの歩みの人生を選択している、

この現実と仲良く付き合っている自分が妙に愛おしいと感じたりするのは、

一夜の音楽にこれまでの人生を感じて、

一度きりの音楽を、

一音づつ噛み締めながら奏でられた結果に、

とても暖かくなれたから。

 

挑戦、

それが出来る環境の中に生かされている日本人の自分が、

いかに恵まれた場所にいるのかを思う時、

全身で深い呼吸をせずにはいられない。

この国の未来がどこへ向かおうとも、

この青空は永遠である。

 

そう私が選択する限りにおいては。

 

 

 

 

 

 

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